知っていましたか?

超高齢社会に突入し日常生活の面でも変化が激しい中、「医療の世界」に於いても同じく様々な変化が生じ、又、その対応に迫られて来ました。

 

 【訪問診料と往診

現在の厚生労働省の用語ではもともと医師が患家で診療行為を行なうことを、保険診療で「往診」と呼んでいました》 当時は、定期的に訪問しても、臨時で訪問しても、「往診」という名目で保険診療が行われていました。

が、しかし、その後、重度の障害者に計画的に訪問して医療を行う行為を厚生労働省が重視するようになり、それを新たに、「訪問診療と呼んで識別しました。

このため、、現在では「往診」という保険診療用語は、臨時の医師の訪問行為だけを指すようになっています 

             区分呼称

Aging QOV】とは:「加齢視機能」 を意訳したもので当会オリジナルとなります。

                            ◇The Quality of the aging Vision ≒ 老齢者の視力の質

                             Protect the quality of the Aging Vision , and, please maintain it

                             ~超高齢社会での加齢視機能QOV= Quality of Vision)を守り、維持する医療の実現~

 

訪問診療と往診の違いとは?

医療は受ける場所によって①外来医療(外来診療):病院や診療所の外来に通って受ける、②入院医療:入院して受ける、③在宅医療:居宅などで受ける、の三つに分かれます。この在宅医療のなかで医師が患者さんの居宅(自宅をはじめ親戚の家、老人ホーム、グループホームなど)に出向いて行う診療が往診訪問診療となります。

保険診療上、医師がそのつどの患者さんの求めに応じて出向く診療が「往診」(予定されていない)であり、あらかじめ医師が診療の計画を立て、患者さんの同意を得て定期的に(たとえば一週間に一回あるいは二週間に一回など)患者さんの居宅に出向いて診療するものを「訪問診療」として区別し、料金も異なります。つまり訪問診療を受けている患者さんが訪問予定日でない日に具合が悪くなったときに医師に来てもらった場合は往診になります。訪問診療を受けるときに心配なことは、急に具合が悪くなったときに往診してもらえるかということだと思います。

訪問診療とは

 

訪問診療とは、病気や障害があっても、住み慣れた家で過ごしたいという方が、ご自宅に居ながら医療を受けることが出来る仕組みです。医師がご自宅を定期的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導等をさせていただきます。

往診とは

突発的な病状の変化に対して緊急的に家に伺って診療を行います。これに対して、訪問診療は加齢に伴う様々な障害や脳卒中、悪性腫瘍、神経難病などで通院が困難な方に対して、診察のために定期的に訪問を行う点が大きく異なります。もちろん定期訪問を行っている方の病状が不安定になったときには緊急訪問を行います。

 

「有料老人ホーム」に於ける“眼科訪問診療

 

「訪問診療料」は1医療機関のみで算定することと今までは規定されていました。

2医療機関以上が訪問診療をするのは不適切という前提があって不算定とされていましたが、この間の厚労省の方針により在宅には複数の診療科の医師の診療を要するような多数の疾患に罹患した重症な患者が増加しています。入院では各科の医師が連携して診療に当たりますが、在宅医療ではそれが事実上できないような取り扱いになっており、診療報酬もその考え方に基づくものになっていますが、非常に不合理でありました。

 

ホーム入居者(在宅患者)のうち重症で多数の疾患に罹患し、複数化の医師の診療を必要とする患者が増えています。特に眼科は「専門外診療」の位置付けが強く専門性を問われる取り扱い科でもあり、又、定期的、計画的診療に基本を置く「訪問診療」の適正範囲にあります。

 

「有料老人ホーム」に於いて必要な患者(入居者)には、複数の医療機関から訪問診療を行い、訪問診療料が算定できるよう強く要望され、この度の在宅医療点数の算定要件変更がなされました。

 

 

「在宅眼科医療」

「往診」+「訪問診療」=「在宅医療」となりますが、往診の基本は居宅であり算定報酬

など今後“顕在化すべき問題”は在りますが、先ずは「高齢者の目の健康」に携わる『啓発普及活動』

にその目的を定めて、それを貫徹することをNPO組織として目指していきます。